フィルター完全性試験機 WINTESS-D
不朽の名機WINTESS-D
初代INTESSA-DF。第二世代WINTESS。数多くの先代達が培ってきたインライン完全性試験機の集大成!
マスフローコントローラー比例積分制御方式によるフィードバック制御測定は高精度・高再現性を実現。
SIP後、ライン温度が下がるまで試験を待つ必要がなく、生産を休止させません。
液晶タッチパネルの採用により各試験のモニタリングが可能。記録もjpegフォーマットで保存可能。
USBフラッシュメモリでお手持ちのパソコンで確認、印刷、保存が可能になりました。
20年以上の実績がもたらす信頼の完全性試験機。耐久性にも優れており、初号機INTESSAは現在も現役で活躍しています。
WINTESS-Dの主な特長
- 試験時の膜破損検知機能付き、MFC比例積分制御方式を採用
- 各完全性試験に完全対応。高精度、高再現性を実現
- 液晶タッチパネルの採用で簡便な操作を実現
- デュアルプロセッサ採用。データ処理速度を高速化
- 各試験途中経過のモニタリング機能を可能にしました
- USBフラッシュメモリーでjpegフォーマットによる記録保存
- 記録は各試験A4サイズで出力。
- 試験結果。PH、BP、DF、WIグラフ
- 外部機器からコントロール可能及びデータのPC管理が可能
- 大容量マルチハウジング対応
仕様 | |
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機器構成 | WINTESS-D2~200 |
再代入圧力 | 800KPa |
最大試験圧力 | 600KPa |
圧力測定精度 | ±0.001% FS |
気体流量測定精度 | ±0.5% FS |
ディスプレイ | 液晶タッチパネル |
通信機器 | RS232C DSUB |
適応試験 | PH DF BP WIT |
特許 マスフローコントローラー比例積分制御
この特許技術は空気を質量で測定するマスコントローラーを一次側圧力の増減によって比例積分制御を行い、フィルターからのディフュージョンエアー量を求める方式です。空気を質量で測定しており、温度の影響を受けず高精度の測定を可能にしています。
また、バブルポイント測定も微細なピンホールの検出が可能な方式を採用、特許を取得しています。
一般的に製剤製造時に行うインラインスチーム減菌は無菌区と非無菌区を隔絶する目的で設置された試験用減菌エアー用フィルターまでを減菌します。SIP終了後、濾過ラインフィルターを完全性試験のために湿潤しますが、高温下の疎水性フィルターは水に濡れる可能性があるため、湿潤域から隔離します。このため、この疎水性フィルターは高温状況下に置かれます。
プレッシャーホールド試験を応用した従来型の試験機では、測定ライン中にある高温部が完全に冷却するまでディフュージョン試験等の完全性試験を行う事はできません。高温部は気体が持つ膨張エネルギーで圧力を高め、測定時間中の温度低下による気体収縮に伴う圧力低下現象が、完全性試験に大きな影響を与えるためです。WINTEDD-Dはこの問題を自然現象を利用する事により回避しており、エアーフィルターラインが冷えるのを待つ必要はありません。
対応試験
- プレッシャーホールドテスト
- ディフュージョンフローテスト
- バブルポイントテスト
- ウォーターフローディフュージョンテスト
機種によりディスク~大型マルチハウジングに適用可能